1つの記事から4本のショート動画へ|AIに動画テーマを自動分割させてみた

ブログ記事からショート動画を自動生成するシステムを作り始めた当初は、**「1記事から1本の動画を作る」**という設計でした。

記事本文と画像をAIが解析し、30秒程度の内容へ圧縮。Scene Plan JSONを作成し、Pythonが字幕・画像・音声を組み合わせて動画へ変換します。

ところが実際の記事で考えてみると、問題がありました。

3,000文字前後の記事を30秒の動画1本にすると、多くの情報を捨てることになる。

それなら記事を無理に要約するのではなく、記事の中から独立した動画テーマを複数見つければよいのではないかと考えました。

そこで記事No.0065を題材に試したのが、1記事→4テーマ→4本のショート動画という仕組みです。

目次

この記事で分かること

  • 1記事1動画から方向転換した理由
  • AIに記事から動画テーマを抽出させる考え方
  • 「Part1・Part2」にしない理由
  • 4本の動画で内容を重複させない方法
  • 動画生成システムをどう変更したのか

3,000文字の記事を30秒に要約する必要はあるのか

ブログとショート動画では、伝えられる情報量が大きく違います。

ブログなら、用語の意味、具体例、注意点、関連知識などを順番に説明できます。一方、30秒程度の動画では、一つのポイントへ絞らなければ内容が散らかります。

そこで「どう短く要約するか」ではなく、

「この記事の中に、動画として成立する話はいくつあるか」

という見方へ変えました。

例えば一つの広告指標を解説した記事でも、「指標の意味」「計算方法」「数字の判断方法」「初心者が間違えやすい点」といった複数の論点があります。

ブログでは一つの記事としてつながっていますが、ショート動画なら、それぞれを独立したテーマとして扱えます。

AIを「要約担当」から「企画担当」へ変える

この変更によって、AIの役割も変わります。

以前は、

記事 → 要約 → 1本の動画

でした。

新しい設計では、

記事 → テーマ候補を抽出 → 4テーマを選択 → 各テーマを動画化

とします。

つまりAIには文章を短くするだけでなく、

「どこを切り出せば単独の動画になるか」

「30秒程度で説明できるか」

「初心者がその動画だけを見ても理解できるか」

「他の動画と内容が重複していないか」

まで判断してもらいます。

AIを要約AIではなく動画企画を考える監督として使うイメージです。

なぜ「4本」を基本形にしたのか

4本という数字に絶対的な意味があるわけではありません。

記事によっては2本で十分な場合もあれば、5本以上のテーマを取り出せる場合もあります。

ただ、最初から本数まで自由にするとシステムの検証が複雑になります。

そこで今回は、記事No.0065から最大4テーマを抽出することを基本形として試すことにしました。

この仕組みなら、仮に100記事あれば最大400本の動画候補になります。

「100記事=100本の動画原稿」ではなく、100記事の中に複数の動画企画が含まれていると考えられるようになります。

「Part1・Part2」にはしない

複数動画へ分けるなら、「Part1」「Part2」と連続動画にする方法もあります。

しかし今回は採用しませんでした。

ショート動画は、視聴者がPart1から順番に見るとは限らないからです。Part3だけが表示されることもあります。

そこで4本とも、

その動画だけで内容が完結すること

を条件にしました。

例えばCPAの記事なら、

「CPAとは?広告費を判断する基本指標」

「CPAの計算方法」

「CPAが安ければ広告は成功なのか?」

「損益分岐CPAを考える理由」

といった形です。

同じ記事を元にしていても、それぞれ異なる疑問へ答える動画にします。

記事を4分割するわけではない

ここで重要なのが、文章を4等分するわけではないことです。

3,000文字の記事を750文字ずつ切り分けても、動画テーマとして自然な区切りにはなりません。

今回行いたいのは文章分割ではなくテーマ抽出です。

AIが記事全体を理解し、「意味として一つの話になっている部分」を探します。

そのため、元記事では離れた場所に書かれている説明を、一つの動画へまとめる場合もあります。

生成AIに任せたいのは、まさにこのような文章の意味を理解した判断です。

4本の内容が重複しないようにする

複数動画を生成すると、別の問題も出てきます。

AIへ単純に4本作らせると、すべての動画で同じ定義や説明を繰り返す可能性があります。

そこでテーマ抽出時点で役割を分けます。

例えば、

動画A=定義
動画B=計算
動画C=判断方法
動画D=注意点

という構成です。

最低限の前提説明は重複しても構いませんが、4本とも同じ結論にならないようにします。

動画生成システムにも「Theme Planning」を追加する

この変更に伴い、システム構造も変えます。

従来は、

記事 → Scene Plan → 動画

でした。

これを、

記事 → Theme Planning → 4テーマ → 各Scene Plan → 4動画

へ変更します。

AI監督も二段階です。

最初のAI処理では記事全体から動画テーマを選定。次の処理で、選ばれたテーマごとにScene Planを作成します。

いきなり4本分の台本や動画設計を作るのではなく、まず「どの4本を作るのか」だけを決めるわけです。

この段階で人間が確認すれば、「2本が似ている」「このテーマは弱い」といった問題を、動画生成前に修正できます。

Codexは現在、機能実装やテストなどを含むソフトウェア開発をエージェントとして進められるため、こうした処理工程の追加・変更もシステム側へ段階的に実装していく想定です。(OpenAI)

人間は「テーマを確認する側」になる

この仕組みができれば、人間の作業も変わります。

記事を読み直して4本分の企画を考え、台本を書き、字幕を作るのではなく、

記事No.を指定 → AIが4テーマを提案 → 人間が確認 → Scene Plan生成 → Pythonでレンダリング

という流れにできます。

完全自動化を急ぐより、まずAIが選んだテーマを人間が確認する工程を残し、実際の動画を見ながらテーマ抽出ルールを改善していく予定です。

まとめ

今回の変更で、動画生成システムは、

1記事 → 要約 → 1動画

から、

1記事 → AIがテーマ抽出 → 複数の独立テーマ → Scene Plan → 複数動画

へ変わりました。

重要なのは、記事を機械的に4分割したのではないことです。

AIに記事全体を理解させ、単独でも価値のある「動画になるテーマ」を探してもらうことが中心です。

これによってブログ記事は、単なる1本の動画原稿ではなくなります。

1記事の中に複数のコンテンツ企画が保存されている。

そう考えると、これまで作ってきた記事資産の使い方も大きく広がります。

まずは記事No.0065を使って4本の独立動画を作り、テーマの重複や動画としての分かりやすさを確認します。その結果を次の記事へ反映しながら、1記事から複数動画を作る仕組みを育てていきます。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

目次