広告クリエイティブでは、画像や動画だけでなく広告コピーも重要です。
広告を見た人に、
「自分に関係がありそう」
「もう少し詳しく知りたい」
「サービス内容を確認してみよう」
と思ってもらうには、商品の価値を短い文章で伝える必要があります。
ただ、実際に作ろうとすると「何を書けばいいのか分からない」「商品の特徴を並べただけになる」といった問題も起こります。
そこで活用しやすいのが生成AIです。
AIを使えば、商品情報やターゲット、訴求軸をもとに、見出し・本文・CTAの候補をまとめて作れます。
今回は、AIへ完成広告を丸投げするのではなく、広告コピーを組み立てる基本的な流れを整理します。
この記事で分かること
- 広告コピーを構成する3つの要素
- AIに渡すべき情報
- 見出し・本文・CTAの作り方
- AIで複数案を作る方法
- 配信データを次のコピーへ活かす考え方
広告コピーは「見出し・本文・CTA」で考える
媒体によって表示形式は違いますが、初心者なら広告コピーを次の3つに分けると分かりやすくなります。
見出し
広告へ興味を持ってもらう。
本文
ユーザーの悩みと商品の価値をつなぐ。
CTA
次に取ってほしい行動を示す。
例えば転職サービスなら、
見出し:
「IT業界って経験者しか無理?」
本文:
「IT業界に興味はあるものの、経験がないことを理由に転職を迷っている方もいるでしょう。まずは自分にどんな選択肢があるのか確認するところから始められます。」
CTA:
「サービス内容を確認する」
という形です。
3つを別々に考えながら、最後に一つのメッセージとしてつなげます。
AIへコピーを書かせる前に材料を渡す
いきなり、
「売れる広告コピーを作って」
と依頼しても、一般的な文章になりやすくなります。
先にAIへ、
商品・サービス内容
対象ユーザー
料金や利用条件
商品の特徴
確認できている実績
LPの内容
ペルソナ
悩み・ニーズ
訴求軸
広告で使えない表現
などを渡します。
特に料金・実績・条件などは、AIに推測させず元資料から確認します。
広告コピーの品質は、文章生成より前の情報整理でかなり変わると考えた方がよいでしょう。
まずターゲットと訴求軸を一つ決める
同じ転職サービスでも、
未経験者
年収を上げたい経験者
働き方を変えたい人
では、伝える内容が変わります。
さらに一つの広告へ複数の魅力を詰め込むと、何を伝えたいのか分かりにくくなります。
そのため最初は、
ターゲット:IT未経験の会社員
訴求軸:未経験への不安解消
のように中心を決めます。
ここまで決まれば、AIも方向性のあるコピーを作りやすくなります。
見出しはAIで広く作る
見出しは大量生成と相性が良い部分です。
例えば同じ訴求から、
質問型
「IT業界って経験者しか無理?」
共感型
「IT転職したい。でも経験がない。」
ターゲット指定型
「IT未経験から転職を考えている方へ」
未来型
「次のキャリアにITという選択肢を。」
と複数の方向へ広げられます。
「50案作って」と一括で依頼するより、質問型10案、共感型10案のように型を分けた方が似た表現ばかりになりにくくなります。
本文は「悩み→価値→行動」で作る
見出しが決まったら、その続きを本文として作ります。
基本は、
悩み
→ 商品が提供できる価値
→ 次の行動
です。
例えば、
「転職したいが未経験なので不安」
という悩みに対して、
「まず自分にどのような選択肢があるのか確認できる」
という商品の価値をつなげます。
ここで注意したいのは、商品の機能を並べるだけにしないことです。
「オンライン相談対応」という特徴なら、
移動せず相談できる → 忙しい人でも利用しやすい
というように、ユーザーにとっての意味まで翻訳します。
CTAは「次に何が起こるか」を分かりやすくする
CTAはCall To Actionの略で、次の行動を示す部分です。
例えば、
「詳しく見る」
「サービス内容を確認する」
「求人情報を見る」
「相談内容を確認する」
などがあります。
CTAでは、必要以上に強く押すよりも、クリックした先で何ができるのか分かることが大切です。
まだサービスを初めて知った人なら「今すぐ申し込む」より「詳しく見る」の方が自然な場合もあります。
ターゲットの温度感もAIへ伝えて、複数案を作ると比較しやすくなります。
見出し・本文・CTAを一つの訴求でつなぐ
広告全体で特に注意したいのが、一貫性です。
例えば見出しでは「未経験」を訴求しているのに、本文で突然「高年収」を中心に説明するとメッセージがぼやけます。
さらに広告では未経験者向けと伝えているのに、LPが経験者中心ならユーザーの期待ともずれます。
そのため、
訴求軸
→ 見出し
→ 本文
→ CTA
→ LP
を一つの流れとして確認します。
AIにはコピー作成だけでなく、「LPとの内容にズレがないか」を確認させる使い方もできます。
AIが作った数字や強い表現は必ず確認する
生成AIは、広告らしい文章を作ろうとして、
「業界No.1」
「満足度98%」
「必ず成功する」
など、元資料にない表現を作ることがあります。
広告では魅力的かどうか以前に、事実として使えるかを確認しなければなりません。
料金、実績、保証、キャンペーン、対象条件などは必ず元情報と照合します。
法令、媒体ルール、広告主の条件についても最終的には人間が確認します。
配信結果を次のコピーへ戻す
AIで複数のコピーを作ったら、広告として配信し結果を確認します。
見る数字は目的によりますが、CTRだけでなくCVR・CPA・CV数なども確認します。
例えば、
質問型見出しはCTRが高い
共感型はCVRが高い
短い本文のCPAが良い
と分かれば、その結果を次回AIへ渡します。
すると、
一般論からコピーを作るAI
から、
自分の広告結果を材料にコピーを考えるAI
へ少しずつ変えていけます。
まとめ|AIに文章を丸投げせず、広告の流れを作る
AIで広告コピーを作るときは、
商品
→ ターゲット
→ 悩み・ニーズ
→ 訴求軸
→ フック
→ 見出し
→ 本文
→ CTA
→ LP
という流れで考えることが重要です。
AIは、見出しの大量生成、本文の下書き、CTA候補、言い換え、短文化などを得意とします。
一方、人間は商品情報を確認し、訴求を選び、LPとの整合性や広告表現を判断します。
そして最後は実際の広告データで評価します。
AI=コピー候補を広げる
人間=使うコピーを選ぶ
広告データ=コピーを評価する
この役割分担を作ることで、AIを単なる文章作成ツールではなく、広告コピーを継続的に改善するための道具として使いやすくなります。

