Web広告からLPへユーザーを集めても、ページを開いてすぐに離脱されてしまえば、なかなかコンバージョンにはつながりません。
そこで重要になるのが、**LPの「ファーストビュー」**です。
ファーストビューとは、ユーザーがLPを開いたときに、スクロールする前に最初に見える範囲のことです。
この記事では、ファーストビューの役割と必要な要素、広告から訪れたユーザーの離脱を防ぐために確認したいポイントを初心者向けに解説します。
この記事で分かること
- LPのファーストビューとは何か
- ファーストビューが重要な理由
- 最初に伝えたい6つの要素
- 広告とLPを一致させる考え方
- ファーストビューを改善する方法
LPのファーストビューとは?
ファーストビューとは、Webページを開いた直後にスクロールせず表示される範囲を指します。
例えばスマートフォンで広告をクリックし、
サービス名・キャッチコピー・メイン画像・CTAボタン
などが最初の画面に表示されていれば、そこがファーストビューです。
LP全体から見れば一部分ですが、ユーザーが最初に接触する場所であり、その先を読むかどうかを判断する重要な入口になります。
なぜファーストビューが重要なのか?
広告をクリックしたユーザーが、LPを最初から最後まで丁寧に読んでくれるとは限りません。
例えば広告では、
「未経験からIT業界への転職をサポート」
と訴求していたとします。
ところがLPを開いた瞬間、何のサービスなのか分からず、広告で見た内容も見当たらなければ、
「自分には関係なさそう」
「違うページに来たのかな?」
と思われる可能性があります。
反対に広告と同じ内容が最初の画面で確認できれば、ユーザーは安心して続きを読みやすくなります。
つまりファーストビューの役割は、広告で生まれた興味をLP本文へつなぐことです。
ファーストビューですべてを説明する必要はない
初心者ほど、重要な情報を全部ファーストビューへ入れたくなるかもしれません。
料金、特徴、実績、口コミ、キャンペーン、会社情報などを詰め込むと、かえって何が重要なのか分からなくなります。
ファーストビューでは、
誰向けなのか
何のサービスなのか
どんな価値があるのか
次に何をすればよいのか
を短時間で理解できることを優先します。
詳しい説明はLP本文で行えばよいため、情報量ではなく優先順位を意識することが大切です。
必要な要素① キャッチコピー
キャッチコピーは、商品やサービスの価値を短時間で伝える役割を持っています。
例えば転職サービスなら、
「20代の未経験転職をサポート」
とすれば、誰向けの何のサービスなのかを理解しやすくなります。
一方、
「あなたの未来を変える新しい選択」
だけでは、印象的でも何のサービスなのか分からない可能性があります。
広告から訪れたユーザーには、まずおしゃれさより分かりやすさを優先することも重要です。
必要な要素② ターゲット
ユーザーに、
「これは自分向けのサービスだ」
と思ってもらえる表現も重要です。
例えば、
20代向け、未経験者向け、初心者向け、子育て世代向け、中小企業向けなど、対象者を具体化します。
すべての人に向けて広く伝えるより、誰のどんな悩みを解決するサービスなのかを明確にした方が、対象ユーザーに自分との関係を理解してもらいやすくなります。
必要な要素③ メインビジュアル
商品写真、人物写真、サービス画面、イラストなどのメインビジュアルもファーストビューを構成する要素です。
重要なのは、単にきれいな画像を使うことではありません。
例えばオンライン英会話なら、実際にパソコンでレッスンを受けている場面を見せれば、利用イメージを直感的に伝えられます。
商品・サービスの理解を助ける画像になっているかという視点で選びましょう。
必要な要素④ ベネフィット
商品の「特徴」と、ユーザーが得られる「ベネフィット」は少し違います。
例えば、
特徴:オンライン相談に対応
であれば、
ベネフィット:店舗へ行かず自宅から相談できる
となります。
ユーザーが知りたいのは機能だけではなく、
「それによって自分にどんなメリットがあるのか」
です。
ファーストビューでも、提供者側の特徴だけでなく、ユーザー側から見た価値を意識します。
必要な要素⑤ CTA
CTA(Call To Action)とは、ユーザーへ次の行動を促す部分です。
例えば、
「無料相談を申し込む」
「資料を請求する」
「無料体験を始める」
といったボタンです。
ファーストビューにCTAを置くことで、すでに関心の高いユーザーがすぐ行動できるだけでなく、このLPのゴールが何なのかも伝えられます。
「詳しくはこちら」より、「無料相談を申し込む」のように、押した後に何が起こるのか分かる表現を意識するとよいでしょう。
必要な要素⑥ 信頼につながる情報
案件によっては、
利用実績・サービス提供年数・導入企業数・第三者評価
などをファーストビューへ配置する方法もあります。
初めて見るサービスに対する不安を減らすためです。
ただし、実績数値やNo.1表記などを使う場合は、広告主が確認できる事実や適切な根拠があることが大前提です。
魅力的に見せるために、確認できていない数字を追加してはいけません。
広告とファーストビューを一致させる
Web広告からLPへ誘導するとき、特に重要なのが広告とファーストビューの一貫性です。
例えば広告で、
「初めての転職をサポート」
と訴求したなら、LPを開いたユーザーも初心者向けの内容を期待します。
ところがファーストビューが、
「ハイクラス人材のための転職サービス」
になっていれば、同じサービスでも違和感が生まれます。
文章だけでなく、人物写真、色、雰囲気なども含め、
広告をクリックしたら、その続きが表示された
と感じられる設計を目指します。
スマートフォンで必ず確認する
Meta広告などSNSからの流入を想定する場合、スマートフォン表示は特に重要です。
PCではきれいに見えていても、スマートフォンでは、
画像が大きすぎる
キャッチコピーが途中で切れる
CTAが画面内に入らない
文字が小さい
ボタンが押しにくい
といった問題が起こることがあります。
LP完成後はPCだけで判断せず、実際にスマートフォンから広告をクリックするつもりで確認することが大切です。
ファーストビュー改善はA/Bテストで検証する
ファーストビューはA/Bテストとも相性の良い部分です。
例えば、
A:働き方を訴求したキャッチコピー
B:キャリアを訴求したキャッチコピー
のように比較できます。
人物写真とサービス画面を比較したり、CTAの文言を変更したりすることもできます。
ただし、一度にすべて変更してしまうと、何が成果に影響したのか分からなくなります。
仮説 → 一部変更 → 計測 → 比較
という流れで改善することが重要です。
ファーストビューだけでCVRは決まらない
ファーストビューは重要ですが、ここを改善すれば必ずCVRが上がるわけではありません。
ユーザーは、
広告
↓
ファーストビュー
↓
商品・サービス説明
↓
信頼・不安解消
↓
CTA
↓
申込みフォーム
↓
CV
という流れで進みます。
ファーストビューが良くても、LP本文やフォームに問題があれば離脱します。
そのため、ファーストビューは広告からCVまで続く導線の最初の重要地点として考えると分かりやすいでしょう。
まとめ|ファーストビューは広告とLPをつなぐ入口
LPのファーストビューとは、ユーザーがページを開いた直後に表示される範囲です。
ここですべての商品情報を説明する必要はありません。
重要なのは、
誰向けなのか
何のサービスなのか
どんな価値があるのか
次に何をすればよいのか
を短時間で伝えることです。
そして広告運用では、広告で伝えた訴求をファーストビューでも引き継ぐことが重要になります。
広告で興味を持ってもらい、ファーストビューで「自分が見たかったページだ」と理解してもらい、LP本文へ進んでもらう。
ファーストビューは単なるLP上部のデザインではなく、広告から来たユーザーを次の段階へ受け渡す場所です。
LPのCVRが低いときはページ全体を変更する前に、
「最初の数秒で、誰向けの何のサービスなのか伝わっているか?」
という視点から見直してみると、改善すべきポイントを発見しやすくなるでしょう。

