Meta広告を使ったアフィリエイト広告について学び始めた当初、私は広告の導線をかなりシンプルに考えていました。
Meta広告 → 広告主LP → 申込み・登録
ASPから発行されたアフィリエイトリンクを使い、そのまま広告主のLPへ送る、いわゆる「直LP」です。
ところが実際に広告出稿を準備し、ASPへ条件を確認してみると、案件によってはこの方法が使えず、
Meta広告 → 自分の記事LP → 広告主LP → CV
という導線が必要になることを知りました。
今回は、直LPを前提に準備していたからこそ分かった、直LPと記事LPの違いと、記事LPを挟む場合に何を考える必要があるのかを整理します。
この記事で分かること
- 直LPと記事LPの違い
- 記事LPを挟む意味
- 広告・記事LP・広告主LPをつなげる考え方
- 記事LPで新たに確認したい数値
- 広告用記事LPと通常のブログ記事の切り分け方
直LPとは?
直LPは、広告をクリックしたユーザーを広告主が用意したLPへ直接送る導線です。
例えば、
Meta広告 → 転職サービス公式LP → 登録
という流れです。
広告運用者側では、ターゲット、訴求、フック、画像・動画、広告文などを設計し、その先にある広告主LPと内容をつなげます。
自分で中間ページを用意しないため、比較的シンプルな構造です。
ただし、アフィリエイト案件では「Meta広告が使える=直LPできる」とは限りません。
広告主やASPによって、利用可能な媒体、リンク方法、表現、商標利用などの条件が異なるため、案件ごとの確認が必要です。
記事LPは広告と広告主LPの間に入る
記事LP型では、
Meta広告 → 自分の記事LP → アフィリエイトリンク → 広告主LP → CV
という流れになります。
ここでいう記事LPは、通常のブログ記事と同じ役割ではありません。
広告をクリックしたユーザーに対して、
「どんな選択肢なのか」
「どんな人に関係するサービスなのか」
「何を確認してから次へ進めばよいのか」
といった情報を提供し、広告主LPへつなぐページです。
そのため、記事を一つ追加すれば完成というより、広告導線の一部として設計するページと考えた方が分かりやすいです。
記事LPを挟むと「説明できる場所」が増える
例えばMeta広告で、
「今の働き方を見直したい人へ」
という切り口を使ったとします。
そこから突然、登録を強く促す広告主LPへ移動すると、まだ情報収集段階のユーザーには早い場合があります。
記事LPがあれば、
現在の働き方について考える材料を提示する。
選択肢を説明する。
サービスでできることを整理する。
そのうえで公式LPへ案内する。
という流れを作れます。
つまり記事LPには、広告で生まれた興味を、広告主LPを確認する理由へ変える役割を持たせることができます。
広告・記事LP・広告主LPを一本につなげる
記事LPを挟む場合に特に重要なのがメッセージの一貫性です。
例えば、
広告では「働き方」を訴求。
記事LPでは「高収入ランキング」。
広告主LPでは「長期派遣」。
となれば、ページを移動するたびに話が変わります。
理想は、
広告=興味を作る
→記事LP=興味を深める
→広告主LP=サービスの詳細を確認する
→CV
という流れです。
広告クリエイティブだけを最適化するのではなく、ユーザーが最初に広告を見てからCVするまでを一つの導線として見る必要があります。
記事LPでは「次のクリック」も改善対象になる
直LPなら、
広告 → 広告主LP → CV
ですが、記事LPでは、
広告 → 記事LP → 広告主LP → CV
になります。
そのため、記事LPを訪れた人のうち、どれだけ広告主LPへ進んだのかという新しい確認ポイントが生まれます。
例えば100人が記事LPへ来て30人が広告主LPへ進めば、単純計算では遷移率30%です。
遷移率が低ければ、記事内容、CTA、情報量、広告とのメッセージマッチなどを見直す余地があります。
一方で、記事LPという離脱ポイントが一つ増えるため、記事LPを挟めば必ずCVRが改善するわけではありません。
案件やユーザーによって、直LPと記事LPのどちらが適しているかは変わります。
広告用記事LPと通常記事は分けて考える
今回もう一つ考えたのが、広告専用の記事LPを通常のブログ記事と同じように扱うべきかという点です。
AI Business Labの通常記事は、広告・AI・ブログなどの学習や実践記録として公開しています。
一方、広告案件ごとの記事LPが増えると、転職、美容、通信など異なるテーマのページが通常記事一覧へ並ぶ可能性があります。
そこで、
通常記事一覧へ出さない
広告専用ページとして管理する
検索流入を目的としない場合はnoindexを検討する
といった切り分けも考えられます。
noindexは、そのページをGoogle検索結果へ表示しないよう指示する仕組みです。ただしGoogleがnoindexを確認するには、ページをクロールできる必要があります。(Google for Developers)
なお、noindexにしてもページが非公開になるわけではありません。広告からURLへアクセスしたユーザーは通常どおり閲覧できます。
記事形式でも広告であることは変わらない
記事LPだからといって、普通の記事と同じ感覚で表現を作れるわけでもありません。
ASP・広告主の掲載条件、価格や実績などの根拠、景品表示法などを確認する必要があります。
また、広告であるにもかかわらず一般消費者が広告だと認識しにくい表示は、ステルスマーケティング規制との関係にも注意が必要です。消費者庁は、規制対象となるのは原則として表示内容の決定に関与した広告主だと説明しています。(中央環境審議会)
記事LPも、広告であることを隠すための「記事風ページ」ではなく、広告から来たユーザーへ必要な情報を提供するページとして作ることが重要です。
ASPには「媒体+導線」まで具体的に確認する
今回の広告準備で特に重要だと感じたのは、ASPへの確認方法です。
「SNS広告は可能ですか?」だけではなく、
「Meta広告からASP発行リンクを使って広告主LPへ直接送客できますか?」
あるいは、
「Meta広告から自サイトの記事LPへ送り、そこから広告主LPへ遷移させる方法は可能ですか?」
と、実際に予定している導線まで伝えます。
案件ごとにルールが異なる以上、別案件で認められた方法をそのまま使えるとは限りません。
まとめ
直LPと記事LPの違いは、単純に「途中にページが一つ増えるかどうか」だけではありません。
直LPなら、
Meta広告 → 広告主LP → CV
記事LPなら、
Meta広告 → 記事LP → 広告主LP → CV
となります。
記事LPを挟めば、広告で作った興味を深め、広告主LPへ進む理由を説明できます。一方で、新たな離脱ポイントも増えます。
今回、直LPを前提に広告準備を進めてASPへ確認したことで、案件によって導線そのものを設計し直す必要があることを知りました。
広告クリエイティブを作ってクリックを取れば終わりではありません。
広告 → 記事LP → 広告主LP → CV
までを一つのユーザー体験として考える。
記事LPについて理解したことで、広告運用を見る範囲が「広告一枚」から「CVまでの導線全体」へ少し広がりました。

